MILK TRUMP-小屋-
日常風景と思考旅行
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昔の文章
何故か昔に書いた文章を発見しました
これはこの動画を観ていてとつぜん思いついた物語の端書です。

「めぐみのこと」

べつにわたしのことを書いたからって自分のことを分って欲しいとは思わないけど、わたしのともだちのためにわたしは自分と彼女とこれまでのことを書こうと思う。
 わたしはばかみたいに忘れっぽい。ともだちも忘れっぽい方だったけど、わたしのはもっとひどい。たとえば、二階の自分の部屋で音楽を聴いていて何か飲み物が欲しいなと思ったとする。それでミルクを取りに一階のキッチンに降りると、ぜったい、何時間も二階の電気は消えないまま一階でテレビを見ている事になるのだ。そのうえ、トイレに行ってから自分の部屋に戻ったりなんかすると、テレビはつけっぱなしでミルクを取りに降りたことも忘れて自分の部屋に戻ってくる。部屋に入ってからはっとしてまた降りての繰り返し。わたしはそういうことをなくそうと思って、いつもメモを残すことにした。どんなに小さなことでもメモをした。あとで目がくらむほどの事後処理がまってたりしかねないし、ママに怒鳴られるのもいやだったし、なによりたいせつなことまで忘れてしまいそうな気がしたのだ。
 だからともだちが死んだその晩、わたしは泣きながら頭の中で、ともだちとわたしのこれまでのことを長い長いメモにして書こうと思った。うまく書けなかったり思い出せないこともあるかもしれないけど、わたしが忘れてしまったらともだちのことを覚えてる人はこの世にひとりもいなくなってしまうかもしれないのだ。
 ともだちはわたしたちが小学6年生の時に転校してきた。

「最初のメモ」

 その日はたしか、春と夏のあいだだったと思う。
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